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工務店DXとは

工務店DXのアイキャッチ

こんにちは、株式会社IEDIA(イエディア)でCRO(Chief Revenue Officer)をしている家田です。

この記事では、DXとはどういった意味で、どのような文脈で使われるのか、なぜ今工務店DXが必要だと言われているのか、自社で進める場合の推進方法について解説していきます。

目次

1.DXとは

DXの定義

DXは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)を略した言葉となります。数年前から産業界で使われるようになり、工務店をはじめとする不動産業界や建設業界でもここ1~2年でよく耳にする言葉となりました。

DXを直訳すると、デジタル変革となりますが、IEDIAでは、DXとは「データや新たなデジタル技術を用いて、企業の様々な活動を変革すること」であると定義をしています。この「様々な活動」には、業務、製品、サービスだけでなく、組織、文化、優位性、ビジネスモデル等、多くのものを含みます。なお、厳密な定義はなく、使っている企業によって、微妙に意味が異なる場合がほとんどです。

目に見えにくく、実態がつかみにくいので、同じ組織内でも定義が異なっている場合があります。貴社でDXという言葉を使う場合は、関係者みなで、言葉をすり合わせておくと、今後の推進が円滑に進みますのでおすすめです。

参考:経済産業省の「デジタル経営改革のための評価指標」(2019年7月)には、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義されています。

DXの定義

 

DXとITの違い

それでは、従来から言われているIT導入やIT化とどこが異なるかを見ていきます。

様々な書籍やWebサイトにおいて、いろいろな角度からDXとITの違いは語られていますが、これまでの経験を踏まえ、あえて違いを表現すると、DXは新しい価値を創造することに重きがおかれ、ITは効率化に重きが置かれていることが多いです。

しかし、IEDIAとしては、ここを明確に区別する必要はないと思っています。つまるところ、その企業が何を目指しているか・達成したいのか、が重要であり、それをDXと呼ぶか、ITと呼ぶかは大きな問題ではないと考えています。呼び方や手段に囚われず、何を目指しているか・達成したいのかを言語化していくことをおすすめします。

補足として、IT技術とデジタル技術の違いも同様に、そこまで意識しなくて良いと考えています。

 

2.工務店DXとは

DXの定義を理解したところで、工務店DXについて考えていきます。

DXの定義を当てはめて考えると、工務店DXとは「データや新たなデジタル技術を用いて、工務店の様々な活動を変革すること」になります。

工務店DXの定義

 

工務店における様々な活動とは、例えばお客様の住宅購入プロセスや総務系の業務に沿って考えるだけでも、図のように多くの変革可能な業務があります

顧客案件における工務店DXの一例

総務系業務における工務店DXの一例

 

ご覧いただいたように、工務店DXは、推進する工務店の想像力次第で多くの可能性を秘めています

 

3.工務店DXの必要性

住宅業界では、これまでも利益確保のための高付加価値化や効率化が叫ばれてきましたが、現在の原料高・円安による利益の圧迫に対抗するため、よりいっそうの高付加価値化や効率化が求められています

一方で、このままだとジリ貧になってしまう可能性が頭の片隅によぎりつつも、現状の業務で手一杯で、新しいことに取り組む余裕がない工務店も多いことと思います。

しかし、少しだけ立ち止まってみてください。住宅業界は、比較的アナログな部分が多く、DXの余地がたくさんあるとIEDIA考えています。普段当然と思って実施している業務1つ1つにDXの原石が眠っています。例えば、これを少し効率化するだけで、お客様の対応にもっと時間がとれたり、新しいことに取り組む余裕が生まれてきます。ちょっとだけ立ち止まり、ちょっとだけ改善をすることで、大きな価値が生まれたら素敵だと思いませんか。

この不安定な情勢で、経営を安定させるためには、DXによる生産性向上は避けては通れないものになります。まだ検討されていない場合は、まず検討をはじめてみることをおすすめします。

工務店の生産性

 

4.工務店DXの進め方

それでは、工務店DXをどう進めていくのかについて、概要をご説明します。  全体の流れとしては、以下の図のとおりです。

工務店DXの進め方

現状の把握:現在実施している業務や、利用しているサービス、他社との優位性等について、文字に起こすことで見える化します。

目指す姿の設定:自分たちが目指したい姿、実現したいことを整理します。売上●%向上や、コスト●%削減といったものも含めて構いません。

課題の設定:現状と目指す姿の間にあるギャップが起きている原因を課題と捉えて明確にします。

解決策の検討:課題を解決するための方法を検討します。工務店DXだからと言って、必ずしもデジタルな解決方法に囚われる必要はありません。

行動計画:解決策の実行するための計画を立てます。予算や期間など実行に必要なものごとを整理します。

行動:行動計画をもとに行動に移します。ただし、計画に固執しすぎず、行動の結果得られたフィードバックや状況の変化に合わせて柔軟に行動していきます。

このプロセスに従い愚直に行動をしていけば、改善の道が見えてくると思います。まずは、最初の一歩を踏み出してください

なお、「現状の把握」、「目指す姿の設定」については、IEDIAにて無料相談を実施中ですので、最初の一歩を踏み出しかねている場合は、ぜひお声がけください。

工務店DXの進め方_無料相談実施中

5.工務店DXの事例

最後に、工務店DXの事例について見ていきます。ここでは、採用、集客、契約のDX事例をご紹介します。

採用のDX事例

A社は、コロナ禍で採用イベントが打てなくなり、オンライン採用を強化するために、採用サイトと採用のための動画を作成しました。

その結果、公開後1ヶ月で、大手採用ポータルからの募集数の5倍以上の募集が殺到しました。また、これを機に大手採用ポータルを辞めたことで、年間で400万円のコストカットにもつながりました。併せて、募集リストもオンラインの管理に移行し、管理コストのカットも成功しました。

集客のDX事例

B社は、ホームページの作成・更新に全力で取り組み、動画作成、日々の情報発信、ホームページへの来訪者分析などを粘り強く実施していました。

その結果、年々資料請求数や、新規来場数は増加し、コロナ禍の2020年であっても前年比で20~40%増につながりました。

契約のDX事例

C社は、施主との契約を、徐々に電子契約に切り替えていき、約80%が電子契約になりました。

電子契約のメリットは、工務店と施主の双方にあります。保管の手間や紛失リスクを削減できたり、押印のために遠方の施主のもとに出向いたり、出向いてもらったりする必要もなくなります。また印紙代がかからなくなるのも施主にとって大きなメリットになります。

以上、工務店DXの概観を見てきました。もし、この記事を読んで、行動の必要性を感じていただいたのであれば、ぜひとも今日から現状の整理や、世の中の工務店のDX事例を調べてみてください

また、もし悩んだり、困ったりした際には、我々もお力添えができればと考えておりますので、遠慮なくご連絡いただければと思います。現在、無料相談も実施中です。

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